<   2010年 05月 ( 15 )   > この月の画像一覧


と、とんでもないワイン会

3年前からとりくんできた
ルミエールの塚本俊彦会長の本づくりが
いよいよ最終コーナーにさしかかってきた。

そんなおりに、
この本の出版を後押ししてくれているボルドーのアカデミ・デュ・ヴァン
の加盟シャトーのひとつ、
シャトー・キルヴァンのオーナー、ヤン・シラーさんが来日されたのを機に、
ルミエールのマダム塚本が銀座のホテル西洋に
会長の本づくりをお手伝いしてきたみんなを招いて
ワイン会を開いてくださった。

集まったのは、

ワイン・スクール、レコール・デュ・ヴァンの初代校長で、
ドクター・ソムリエ兼ラジオのパーソナリティの梅田悦生先生
そのお弟子さんの吉住久美さん
NHKフランス語講座のお仕事をなさっているジェニファー・ジュリアンさん
エルメスの店舗などのデザインをなさっている太田はるのさん、
といった面々で、
編集担当の星さんは来られなかったけど、
その代わりに、
秋田・羽後町のシックなレストラン櫻山(おうざん)の女将さん、
榎本鈴子さんが飛び入り参加してくださった。

とんでもないワイン会になることはわかっていた。
なんといっても、事前に見せていただいたワイン・リストが

ルミエール・ペティヤン
モンラッシェ1989年
シャトー・キルヴァン2005年
シャトー・レヴァンジル1988年
シャトー・マルゴー1986年
シャトー・ムートン・ロートシルト1986年
シャトー・ペトリュス1975年
シャトー・ディケム1985年

となっていたのだから。
f0196757_2344043.jpg
















こんなワイン会、どこかの国家元首でも開いているだろうか。

どうやら、このリストは、茶目っ気満点の梅田先生のおはかりごとらしい。

で、出てきたのが、
ホテル西洋の広田昭二総料理長の
いつもながらにこまやかなお心遣いの行き届いた料理。

大きなデジタル一眼レフをパシャパシャとやっている梅田先生につられて、
わたしも、これまでやったことがなかったことだけど、
目の前に出てきたお料理を
ちっちゃなデジカメでプチプチとやってみた。
f0196757_2353129.jpg















ホワイトアスパラのボイルは、
ボルドーのアスパラだからということか、
とても太くて歯ごたえがあり、
アスパラをつつむムースリーヌの甘さややわらかさのなかに
アスパラからほどよい距離に配された黒トリュフのクーリーの濃い味と重みが
なめらかな放物線を描いて交じりこんできて
フォロースルーに深みをもたせてくれたのでありました。
f0196757_2361278.jpg















オマール海老のポワレも、
そのプチプチ、モリモリとした海老の肉の量感と
ソースの配合と位置関係がすばらしく、
上にのっかった薄い人参の、その薄さかげんがまた、
主役だけがどどーんと出るだけでは終わらない、第2幕のおもしろさを
添えてくれるのでありました。

で、いよいよメインの仔羊背肉のローストですが……ごめんなさい、
これは、出てきたとたんにあまりにもおいしそうなので、
デジカメをプチとやるのも忘れてむしゃむしゃとやってしまい、
途中ではたと気づいて、残骸をプチとはやったのですが、
それはまあ、いくらなんでもアレだから、残念ですが割愛させていただきます。

分厚くて、やわらかくて、弾力満点の骨付き仔羊肉に、ジュッジュッと歯が食いこむ感触が
これまた網笠茸(モリーユ)を上にのっけていただいただけに、
それだけには終わらず、充実したあと味とともに残ったのでありました。

ともあれ、
昨夜は3皿とも、広田シェフの盛りつけの距離感の妙に
感心させられたのでありました。

おいしい料理にみんなの気持ちも
となりのテーブルでデートをしているカップルさんたちに申し訳ないほど盛り上がり、
ヤンさん、ジェニファーさん、梅田先生、太田さんのフランス語、
ヤンさん、吉住さんのドイツ語、
ヤンさん、ジェニファーさん、梅田先生、太田さん、吉住さん、マダム塚本の英語が飛び交い、
気がついてみると11時近く。

一夜の楽しさを物語る空瓶がずらりとならんでいたのでありました。
f0196757_2364019.jpg















さわやかで美しいモンラッシェ、
女性的なはかなさのあるエヴァンジル、
優等生的に整ったマルゴー、
パワフルなムートン、
そこに濃密な光沢を加えたようなペトリュス、
さらにそれを赤白転じてとろける甘味を添えたようなイケム、
でも、ヤンさんのキルヴァンも、
味わいが雛菊の花弁のように、密に、濃く、鮮明にひろがり、
ソムリエさんに最後の一滴までグラスにいただいたのでありました。

デザイナー太田さんと夜更けの銀座を歩き、
中央線に乗って帰ってくるあいだの語らいも楽しい一夜……と、
書いたところでリンクを張っていたら、
あ、ジェニファーさん、もう昨日の宴をブログにのっけてやがらあ。
先を越されてしまった。
ならば、より詳しい昨夜のもようをお知りになりたいかたは、
ジェニファーさんのリンクからどうぞ。

[PR]

by pivot_weston | 2010-05-30 23:43 | ワイン

乳児一過性低ガンマグロブリン血症

チンさんの息子さん、エレンくんは、
まつ毛が長くて、おめめパッチリで、
愛想もよくて、とてもかわいいので、
どこへ行ってもすぐに人気者になる。

ところが、そんなエレンくんが
この3月に発熱し、病院に行ったら、
「乳児一過性低ガンマグロブリン血症」と診断されて、
10日ほど入院することになった。

いまや大人になって次世代をつくっている
わが家のかつての「3匹の子ザル」たちは、
さしたる体調不良も経験せずに大きくなったので知らなかったが、
乳児のなかには、たまに、そうして、一過性の現象として、
免疫力の整備がしばらく遅れるケースがあるのだという。

昨日も発熱し、
病院で処方された薬をもらっても発熱し、
不安になってまた病院に行ったら、
おじいさん先生に「そんなに来なくてもいい」といわれたらしい。

要するに、
本人エレンくんも発熱しながらケロケロしているように、
そんなに危険な症状ではないのだろうが、
でも、やはり、発熱すると不安になる。

というわけで、
この「乳児一過性低ガンマグロブリン血症」についても、
同じ診断を受けて子育て中のおかあさんがいらっしゃったら、
ここへコメントを寄せてください。

いろんな情報を共有すれば、
やわらぐ不安もあるかもしれない。

義兄の「オリーヴ橋小脳萎縮症」、
娘婿の「先天性ミオパチー」と合わせ、
情報の交差点のようなところになってもいいかな――
とも思っています。

なお、
右の「最新のコメント」のところで
わたしが語りかけている「ChaChaのミヤザキさん」のコメントが隠れているように、
コメントを公開したくない場合は隠すこともできますので、
コメントをつけられるときに、
コメントの入力欄の下の「非公開コメント」のボックスに
チェックを入れてください。

[PR]

人工呼吸器と加湿機能

オリーブ橋小脳萎縮症の義兄のことで、
姉からひとつ疑問をもちかけられた。

先日の胃廔の手術などを受けるよりまえに、
呼吸器系臓器の筋肉も弱ってきたせいか、
睡眠時無呼吸が心配されたので、
夜間だけ人工呼吸器をつけることになった。

睡眠時無呼吸は無自覚かもしれないが、
人工的に呼吸を確保するのだから、
楽になるはずだ。

ところが、義兄からは
「苦しい」との感想がもれたという。

おかしいなあ、なんでやろ――と思った姉が
あらためてその人工呼吸器を見ると、
加湿機能がついていなかったらしい。

そやから、痰が水気も乏しく押しかためられ、
管をふさいだんとちゃうやろか――と姉は考えた。

だが、その疑問をぶつけても、
病院からの回答は「そんなことはない」。

ほんまやろか?
姉と義兄の疑問は残った。

で、今回、
胃廔やらなにやら、病院でいろんな処置をして帰宅したとき、
また新しい人工呼吸器を借りて装着することになった。

「楽だ」と、今度は義兄がいう。
姉が見ると、今度の人工呼吸器には加湿機能がついていた。

ほれ、見ぃ――と姉は思うのだが、
どうなんやろ?
ご専門のかたで、おわかりのかたがいらっしゃったら、
教えてください。

病院側にとっては、患者側のちょっとした疑問、
あるいは、まあムニャムニャムニャ……とやりすごせばいいこと
なのかもしれないけど、
大きな荷物をかついでゼーゼーと、それをはこんでいるときには、
ほっぺたのまわりで小さなブヨがぶんぶんと飛びまわるだけでも
懸命にその荷物に集中していた気持ちが切れることがある。

ちょっとした疑問でも、その解決は重要だ。

このところ、わたしと同じで無類の負けずぎらいの
猛者の姉の電話の声にも少し疲労の色がにじんできた。
国家公務員をめざして宅浪中だった次男が家にいたのが
結果的には幸いしているのだが。

[PR]

久しぶりの広場

初夏の陽気の新宿御苑。
f0196757_18163741.jpg









日本は、
ヨーロッパほど紫外線が不足しているようには思えないのに、
裸で寝そべるおじさんたちがちらほらいたが、
たまには広い空間を前にするのもいいものだ。

だけど、「初夏の陽気」の紫外線はヘビー、ヘビー。
ふだん部屋にこもりきりのもやしおじさんは疲れた、疲れた。

[PR]

by pivot_weston | 2010-05-22 18:18

人生はつながる

わたしは本の商売もやっているのに、
恐ろしく「遅読」の部類にはいるので、
「読み終わり」は安心して書けても、
「読みはじめ」は、
読み終わりを書いたときにあきれられるといやだから、あまり書きたくないのだけど、
『図説 台湾の歴史』を読んだら、興味をひかれるがまま、
次は野田正彰さんの『陳真 戦争と平和の旅路』を読みだした。

野田さんは、わたしにとっては忘れられない人だ。

翻訳者で、いきなりポンとひとつの仕事をまかされるような力量のある人はともかく、
わたしのように下からはい上がっていかなければならない人は、
まずだれかの下で「下訳」というのをやる。

だれか名のある人の名前で出す翻訳書の最初の翻訳作業を担当させてもらい、
訳した原稿をその人の翻訳作業の材料に使ってもらう。

そういう作業をやっているうちは、
なかなか1冊の本をまるごとやらせてもらえることはない。

いろんな人の下訳を何度もやらせてもらったけど、
頭が人一倍鈍いこともあって、
何度やらせてもらってもうまくならない。

編集者のかたには、
そのつど「ダメ」「やっぱりダメ」「進歩がない」といわれる。

でも、こちらはこの道以外に生きていく道がないと思いこんでいたので、
何度ダメ出しされても、またしつこく同じ編集者さんのところへ売りこんでいく
(ふふ、S社のS社長、その節はやっかいかけてごめんなさい)。

そんな繰り返しをしているうちに、あるとき、
そのSさんから連絡があり、行ってみると、
「これをやってみないか」といって、生原稿の束をわたされた。

当時、少し評判になっていた『テクノストレス』という本の著者、
クレイグ・ブロードさんが日本向けに書き下ろしてくれた原稿だ。
翻訳者は、当時『コンピュータ新人類の研究』で大宅賞をとっていた
野田正彰さんでいくという。
下訳者は「ほい」だ。

むちゃくちゃ、うれしかった。
下訳とはいえ、はじめて1冊の本をまるごとやらせてもらえることになったのだから。

でも、ふつう、下訳者は1冊まるごとやっても、
訳の作業が終わったら、そこでおしまい。
本づくりの作業にまでかかわることはめったにない。

ところが、野田さんはそのとき、
わたしの下訳原稿をひととおり読んでくださったあとで、
「まあ、あともひととおり、ご自分で思うようにやってごらんなさい。
最後はわたしがしっかり見ますから」
といってくださった。

夢みたいな話。
そうしてできあがったのが『マインドスケイプ』(集英社刊)という本だった。

このときの、1冊の本を全部自分で見わたす作業はとても勉強になった。

わたしには「恩人」といえる人がいっぱいいるが、
野田さんも、まちがいなく、そのひとりといっていい。

そんな野田さんが、2年ほど前に連絡を差し上げたら、
「いまは台湾のほうの取材で忙しくて」とおっしゃっていた。

で、『図説 台湾の歴史』を読み終えたとき、
どれ、次は――と思って、なにかをキーワードにネットを検索したら、
パーンとトップに野田さんの名前が出てきた。

お、よしっ、次はこれだ――と思って買ったのが
『陳真 戦争と平和の旅路』(岩波書店刊)というしだい。

久しぶりに読む「岩波」。
野田さんの文章も、相変わらずいい。
ただ、なんといっても遅読なもので、いつ読み終われるやら……。

[PR]

by pivot_weston | 2010-05-20 11:48 | 台湾

台湾の歴史

平凡社の『図説 台湾の歴史』(周婉窈著)を読んだ。

おもしろい――
と単純にいっていいかどうか、
少し逡巡する内容だが、
ともかく新鮮で、
「図説」の部分の風景に自分の幼時と重なるものがあるからだろうか、
ややたどたどしさの残る周さんの日本語で語られる台湾の過去の光景が
頭以外に、ほかのどこかからもはいりこんでくる。

魅力的な武将やなにかがいるというわけではなく、
このなかで変転する人たちのありさまに
世界のどこの国にも普遍的にあてはまり、
どこの国の人も教えられるものがあるような気がする。

また例によって、
わたしたちの学校では、
どうしてこういう歴史を教えてくれなかったのか――
とも思うが、
本家台湾の学校では、もっと教えられる部分は少なかったらしい。

[PR]

by pivot_weston | 2010-05-19 10:56 | 台湾

渋谷区・せせらぎまつり

渋谷区の緑あふれる広場「総合ケアコミュニティ・せせらぎ」で
地域の絆づくりのお祭り、第11回せせらぎまつりがあり、
このまえ吟品に来てくださった放送局の記者、石川さんが
幡ヶ谷La Vieの記者として報告記事を書いておられます。

ここです。

一度のぞいてみてください。

[PR]

by pivot_weston | 2010-05-19 03:35 | 西新宿

「アメリカン・エンバシ」

電話をかけると、そういう答えが返ってくるところに行ってきた。

さすがに警備は厳重だ。
まだゲートを通り抜ける前から公道で呼びとめられ、
なんの用かをしつこく訊かれたうえに、
2回も金属探知機をくぐらされ、
そのつど、バックルが金属でできたベルトをはずす羽目になった。

やはり、テロ警戒か――とは思うが、
考えてみると、こちらをチェックしていたおまわりさんはみな日本人。
治外法権のはずのその場所を守っていたのはみな日本人だった。

だから、
忠実に規則を守って七面倒くさいチェックの手続きをしていたが、
みな表情はどこか笑顔。

笑いながらも腹の底では相手を疑る――という姿勢すら、
いま思い返すかぎりでは、どのおまわりさんからも感じられなかった。

あんなものでいいのだろうか。
わたしがその気のテロリストなら、
簡単に突破できたような気がしないでもない。

[PR]

by pivot_weston | 2010-05-14 23:40 | ブログ

みんなの幡ヶ谷・西新宿へ

またチンさんのお店「吟品」に
幡ヶ谷La Vieの白鳥さんが来た。

昨日は放送局の取材記者の石川さんもいっしょに来た。
幡ヶ谷La Vieを取材しようとしているのではなく、
ご自身もボランティア活動に興味があり、
白鳥さんたちの幡ヶ谷La Vieの活動に参加したいのだという。

大手ゼネコンを定年まで勤め上げ、
いまや湘南の地で悠々自適のお父さまのもとを離れ、
ひとりでこの幡ヶ谷‐西新宿一帯に移ってこられたかた。

老人世帯ばかりでなく、
育児世帯や
単身者や
学生や
外国人も含めたネットワークづくりに意欲を燃やしておられる。

3人にチンさんも交えてワイワイと話していたところへ
御柱祭の地元・飯田から単身上京して建築の仕事をしておられる
上沼さんも仕事帰りに立ち寄られ、
ワイワイの輪がさらにふくらんだ。

またこの地に元気の素がふえた。
バンザイ!

[PR]

by pivot_weston | 2010-05-13 17:20 | 西新宿

今年もおいしい台湾フルーツを

チンさんのお店「吟品」で、
今年も贈答用の台湾フルーツの注文の受け付け
がはじまりました。

作物の生育状況の関係で
ぶどうは来週月曜日で注文締め切りになりますが、
マンゴーやライチもあります。

ご自分あるいはご自宅で食べてみたいというかたも含め、
え、どれ、台湾フルーツ!?――と思われたかたは、
ぜひ一度のぞいてみてください。

[PR]

by pivot_weston | 2010-05-07 09:32 | 台湾