古いネタ――アメイジング・グレイス

思い出したときに、さっさと出しておきます。

3年ほど前、四国新聞に1年間記事を連載したときに発表したもの、
というより、それ以前に、
香川県の三豊総合病院という病院のホスピスで
音楽ボランティアをしていたときに作ったものです。

訳詞ではありません。
もとのAmazing Graceは、言ってみれば「ありがたや節」です。
宗教的背景を共有していなければ、
あのまま日本語に直しても、ピンとくるものにはなりません。

ボランティアのクリスマス会のときに「うたって」と言われ、
伝わらない英語ではうたいたくないと思ったので、
ホスピスの人たちと共有したい言葉や、
いまこの歌がうたわれているシチュエーションなども考え、
わたし自身も、ちゃんと詞を読んでみるまで、この歌がうたっていると思い込んでいた、
スコットランドの羊飼いのかたの暮らしを想像し、
勝手に書いちゃいました。

去年の暮れ、新宿ゴールデン街のナベサンのナオちゃんのところでうたったとき、
「ちょうだい」と言われたので、「あげる」と言ったのだけど、
わたしの音楽的センスのなさが災いし、
結局、プロのかたにうたっていただけるものにはならなかったみたいです
(ごめんね、ナオちゃん、「あげる」と言った小ネタ売りして)。

とまれ、大西版『アメイジング・グレイス』、
こんな感じです。
いちおう、音痴のおっさんなりにうたえるようには作ったつもりなので、
気に入ったら、首をかしげながらうたってみてください。
(6番まで番号がついていて、そのあと番号がないのは、
わたしがのぞいたWebサイトの原詞がそうなっていたからにすぎません。)


今日ある喜び
Amazing Grace
イギリス古謡

1
日は落ちて 風は身を切り
家をさす足重く
今日も幾度と迷いにかられ
あける木戸がきしむ

2
牧野(ぼくや)の彼方 見るのはやめ
揺れる暖炉の火を見
なんとうれしい このひととき
あからむ肌がひかる

3
つらく 怖く 悲しいことも
過ぎてみれば遠く
いまはここに膝をかかえ
はじける薪(まき)を見てよ

4
明日はなにかいいことがと
そんなこともいまは
いいさ なにも考えず
この静けさにいよう

5
もう幾千度 夜が来て
日は失せ 闇につつまれ
それでもわたしはいつの日も
こうして生きてきた

6
そう、いずれは滅びるとも
わたしが生きたという
それは誰にも消せはしない
確かな 確かなこと

生まれてきてよかったと
それがなによりの思い
喜びも 苦しみも おびえもみんな
ほかにわたしはいない

いいんだよの その言葉が
疲れたわが身をつつみ
凍てついてた心も融けて
いまはすべてが麗しい

いいんだよの その言葉を
あなたにも言おう
触れて 感じて 寄り添う いまが
いまがなによりもいとし

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by pivot_weston | 2008-11-07 08:56 | 音楽