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ほのかな時間

「ほのか」をgoo辞書でひくと、
「光・色・香りなどがわずかに感じられるさま」とある。

光か、色か、香りか、なにか、
そうしたものが、感じさせる主体でなければ使えない言葉なのだろうか?

時間を感じさせる主体にしたら、
なんやら「密度の薄い時間」のような意味になる言葉なのだろうか?

だとしたら、意図にそぐわない表現になり、
代案をさがそうとすると、
昔の、笠をかぶった街灯からあたりの地面にふりそそいでいた
どこかしら黄色味を帯びた光が頭に浮かび、
その光の記憶が、かすかに聞こえていた音とともに、
「じんわり」という表現を思い起こさせてくれるが、
ともかく、そういう時間があった。

ほんの数十分のことだったか。

でも、「ほのかな」ものは、土台そう長く感じつづけるものではないかもしれない。
でも、「ほのかな」ものを感じられるということは、心の環境がいい証拠ではないか。

それは、感じながら、頭のなかで考えた。

忘れていたことがたくさんある。
そんな気持ちにもさせてくれる時間だった。


by pivot_weston | 2008-11-03 08:29 | ブログ