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ちょっと緊張するニュース

 おととい届いたニュースによると、またアメリカのニューヨーク州で、低病原性のものだが、鳥インフルエンザの発生が確認されたらしい。リストを見ると、去年の1月にも発生していて、それによる「家きん及び家きん肉等の輸入停止措置」が8月の末に解除されたばかりだったらしい。

 そこまで見て、近くで目にはいった情報から、おお、ヨーロッパでも発生しているのか、と思いながら、どれどれ、ほかの地域は――と画面をスクロールしてみると、あら、これは――と絶句してしまいそうな「アジア地域に限る」のリストが目に飛び込んできた。

 発生国の近さや発生件数の多さだけではない。アジアのリストには「高病原性」の文字がずらりと並んでいる(高病原性の発生地域が赤で表示されている地図を見れば、一目瞭然だ)。

 日本で大騒ぎになったのは、もう年数の上では3年前になってしまうのか。ちょうど国会の手伝いに行っていた時期で、しかも、不運にも発生した業者さんを確認してみると、子どものころに近くでよく見ていた業者さんも含まれていたので、これはたいへんだ、と思い、毎日この「鳥フル」情報は確認していた。

 たまたまのことだが、その少し前に、食の危険性について警鐘を鳴らす本の下訳もやっていて、ちょうど鳥フルのところを担当していたものだから、アメリカやアジアの危うさも頭にはいっていたので、いまにもパンデミックが起こるのではないかという気持ちになり、かなり緊張した毎日を過ごしていたが、しばらくニュースを耳にしないうちにその緊張感がゆるんでいるいまのほうが、ある意味、当然のことではあるのだろうが、状況ははるかに深刻さの度を増しているわけだ。

 大勢の人が海外とのあいだを行き来したこのお正月。出入国のさいの防疫処置はきんちととられていたのだろうか。

 でも、アジアの発生事例のリストをずらっと見ていってもわかるように、これは人間の入出国管理をいかに徹底しても防ぎきれないものだ。Avianのfluだから、人間がじっとしていても空から広まってくる。インドネシアでは、暮れの12月6日にも坊やが感染して亡くなっていて(同国だけでも2012年で10例目)、すでに世界中で359人が鳥インフルエンザに命を奪われているという。

 経済対策も重要だろうが、毎日同じようなニュースばかりを流していてもしかたないのだから、たまにはこういうニュースも流したほうがよいのではあるまいか。アジアの発生事例リストを見ると、そう思う。

 ただ、どうにも防ぎようのないことではあるのだが、あわてることはない。どんな場合にも、むやみにあわててプラスになることはひとつもない。3年前の経験があるから、少なくとも業者さんにはこういうニュースは逐一、真っ先に届いているはず。冷静に、わたしたちにできることをひとつずつやっていくことが大切だ(それでも、大きな生物の歴史の流れには抗しきれないかもしれないのだが)。


by pivot_weston | 2013-01-13 10:35 | ブログ