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郷土愛

どうやら、わたしはけっこう郷土愛が強いほうなのかもしれない。

サッカーのワールドカップ南アフリカ大会がたけなわだが、
前回のドイツ・ワールドカップのときには、
世間の注目とは別に、
ひたすらボランチの福西崇史選手を応援していた。

われらがひょうたん島、四国のくびれ部分を
わが町観音寺と共有している新居浜の
工業高校の出身だったからだ。

「ちょうさ文化」も共有している。
新居浜で育った子なら、望むと望まないとにかかわらず、
どこかにあの「ドンデンドン」の音に共鳴する内面をもっているはずだ。

そんな福西クンがドイツのピッチに立っているのを見ると、
ソフトバンクの観音寺出身の三瀬投手が王さんと握手しているのを見るのと同じように、
なんだろう、参加意識のようなものがもてたのだろうか。

ファンというのはそういうものなのかもしれない。

だから、福西クンが引退すると、
岡田さんが監督をつとめているとはいえ、
新しい日本代表には、なぁ~んだ、の思いがなくもなかった。

でも、いまごろになってこんなことを書くと、
サッカーファンのみなさんには笑われるかもしれないが、
いたいた、今度の日本代表にも
ひょうたん島のくびれ部分を共有している選手がいた。

長友選手だ。

東福岡高校の出身だというし、
長友という名字からしても、
九州の子かと思っていたら、
どうやら、ひょうたん島のくびれ部分の
水道料金がタダの町、西条市で育った子らしい。

そうなんや、アイツにはどこかそんなところがあると思ってたんや――と、
郷土愛の強いお調子者のファンは思う。

いいね、俄然熱がはいってきた。

本大会で大活躍中の東洋のエウゼビオ(ちと古いか)長友クンには、
すでにイタリアやスペインのクラブから移籍の打診も来ているらしい。

ちっちゃくて、とくにいうほどの才能があるようにも思えないけど、
目標を定めて、自分を信じて、
ひとりで育ててくれたかあちゃんを喜ばせようという気持ちももって、
ガンガン走りまわっているところもいい。

おゝ、キミこそが四国の野球の体現者や――と、変なことも考えてしまう。

ま、ファンて、そんなものでしょう。

だけど、わたしたちが高校生のころ、
まったくノーマークから勝ち上がって全国高校サッカー選手権で準優勝し、
「不毛の地が準優勝した」「不毛の地が準優勝した」と騒がれた壬生川工業高校といい、
あのくびれ部分の西側の地域にはなにかあるのだろうか。


by pivot_weston | 2010-06-23 07:04 | スポーツ