人気ブログランキング | 話題のタグを見る

今日の日経から

5面の「トルコとアルメニア 関係正常化で署名へ」。

わたしの大好きな作家
ウィリアム・サロイヤンさんが生きていたら
どう言うだろう。

アメリカでは、
世界各地の「大虐殺」の結果
開いた才能の花が数多く見られる。

大勢の各界の才人を生み出した
ユダヤ人大虐殺、つまりホロコーストが代表例だが、
オスマン・トルコによるアルメニア人大虐殺の結果、
アメリカへ渡ったアルメニア人のなかからも、
サロイヤンさんのような才能が花開いている。

素朴で、やさしいサロイヤンさんの語り口にも、
「大虐殺」の影が感じられるところがあちこちにある。

動乱がないと人間の才能というのはきらめかないのかもしれないが、
ともあれ、サロイヤンさんの感想を聞いてみたくなった
感慨深いニュースだ。

7面の「ツイッターの活用法指南 デジハリ大学院など」。

ツイッターか。
Facebookというのもあるらしい。
新しいものに対応するのが少し億劫になりつつあるのは、
年をとってきたせいだろうか。

25面の「体調や病歴 手帳で管理 がん患者向け 治療の希望記入欄も」。

この記事を読むと、
どうやら、がん治療の現場での患者と医療従事者のコミュニケーションは
まだ充分にとれるようになっていないらしい。

がん治療の現場におられる医療従事者のみなさんには、
このページでも紹介している妻の闘病記、
『妻をガンから取り戻した記録』の一読をお勧めしたい。

これは、わたしが書いた日記形式の治療記録だ。
1週間単位で作成して、毎週月曜日に病棟のナースステーションに届けていた。
わたしたちはこれによって
すこぶる良好なコミュニケーションがとれた。

ほかの患者さんにも、ぜひお勧めしたい。
がんセンターが患者向けの手帳をつくるなら、
毎日自分の体調のことやなにかを書いて
医療従事者に読んでもらうようにしたらいい。

医療従事者は全員に返事を書くひまがないだろうから、
読むだけでいい。
読んで、日常の会話のなかでフィードバックすればいい。
それだけでも、コミュニケーションはかなり深まる。


by pivot_weston | 2009-10-11 19:54 | 日経新聞