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あちこちにある自民党型固定化部分

マスコミがしきりに、
日米同盟との関係で、
鳩山さんの論文や
そこに盛り込まれた考えかたを問題にしている。

でも、
齟齬のない2国間関係なんてあるのだろうか。

アメリカは、
隣国メキシコとの間でも、カナダとの間でも、
つねに懸案事項をかかえている。

そして、
つねにそれを話し合いによって解決していこうとしている。

アメリカと鳩山さんとの間に齟齬があったからといって、
なにが問題なのか、
さっぱりわからない。

50年の自民党政治のもとで固定化していたのは、
なにも自民党だけではない。

マスコミにも、経済界にも、教育制度にも、
あらゆるところに、それと連動して固定化されていた部分がある。

これからは、政治家の世界だけでなく、
そういう、あらゆる方面でその固定化を解いていく必要がある。

少し乱暴かもしれないが、ひと口に言えば、
これまで固定化していたのは、「よい子」の部分だ。

固定化自民党政治のもとでは、
よい子の政治家、よい子のマスコミ、よい子の経済人、よい子の教育者
が跋扈していた。

よい子は体制や枠組みに従順なだけで、
目の前の現実に対する柔軟性や独創性をもたない。

わたしたちが政治の世界で健全な柔軟性を取り戻す準備ができたとしたら、
次は、マスコミの世界でも、経済界でも、教育界でも、
また、日々の暮らしのそこここでも、
その健全な柔軟性を取り戻す努力をしていかなければならない。

ただ政治の世界で自民党の政治家だけを葬り去ればいい、
というものではない。

選挙後のマスコミを見ていると、
マスコミの世界の自民党型固定化の度合いもかなり重症だと思う。

鳩山さんには、
落ち着いて、安心して、
オバマさんといい話し合いをしてもらいたい。

なんか、ふたりはそういう意味で、
新しい時代のとてもいいコンビになりそうな気もするのだが……。