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心にフィットする場

そういう場は、さがそうとするとなかなか見つからないものだな、
ということを、あらためて感じた昨夜でした。

このところ、徹夜やなにかが重なり、
生活のサイクルが崩壊する寸前まで行っていて、
仕事先には午後からの出社となりました。

そして夕方、
ある連絡が入り、
TとJをつれて夜の熊野神社へ行ってきました。

冒頭の思いをいだいたのは、それからです。
さあ、晩ごはんを食べようと思いましたが、
ふだん、何気なく立ち寄っている定食屋さんには、
そろそろ店じまいの時刻が近づいていたこともあり、
足が向かいません。

その段階で、
あらあら、今夜は行く場所をさがすのに苦労するかな、
という予感が頭をよぎりましたが、
実際のわたしは、
道を歩く足にはたらく惰力も作用して、
それでもどこかに入る店を見つけようとします。

でも、おもしろいもので、
焼き肉屋さんの前まで行くと、なかがいっぱいなのが見え、
別の店の戸をあけると、「あ、すいません、今日はもうおしまいなんですよ」
と言われます。

あ、いやいや、いくら都会の田舎、この西新宿でも、
夜遅くまでやっている店の1軒や2軒はあるのですが、
そういう店にはあいにく、
こういうときに入ってひとときを過ごしてみるか、
という気が湧いてきません。

というわけで、結局、
お弁当屋さんでお弁当を買い、
TとJと同じ空間を分かちながらの夕食となったのですが、
してみると、
ああ、なるほど、考えてみると、ここがいちばん今夜にふさわしい夕食の場かな、
と思え、
このところでは珍しく、雨が降りだして、降りやまぬところなども、
なにか意味ありげに思えてきます。

おもしろいものですね。
こういう現象は、人の物語を創作する行為に結びついていくのかもしれません。
なにも偶然の流ればかりがあるわけではないでしょう。
偶然の流れはほんの一部で、
その間は、ひとつの物語へと集束していく、
人の頭が無意識のうちに取捨選択していくものなのでしょうね。


by pivot_weston | 2009-01-31 08:02 | ブログ