人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ウォルト・ディズニーの伝えたかったこと

 このところ、昔のテレビの西部劇や『コンバット』という戦争物のテレビドラマシリーズのことがよく脳裏によみがえる。

 いずれも「ラブ&ピース」の時代の到来とともに、アメリカ先住民差別やベトナム戦争とのからみで消えていったと聞いているが、わたしにはとても、差別や戦争を助長させる要素ばかりで塗り固められていたようには思えなかったが、あんなものは、いまさらリバイバルさせたからといって、もう見向きもされないのだろうか。

「兵士たちの戦争」に書いた『橋』や『魚住少尉命中』などとともに、昭和30年代のテレビ第一世代の感化されやすい子どもだったわたしなどにとっては、ああいうものが自分の生きかたを考える原点になったような気がするが、そういうものに「時代遅れ」という表現が当てはまるかどうか知らないが、時代遅れなのかもしれない(『橋』は、もう10年くらい前になるのか、NHKが唐突に再放送してくれたことがあり、まだ訴求力はそんなに薄れてはいないように思えたのだが)。

 そういえば、ウォルト・ディズニーがわたしたちになにを伝えようとしていたのかということも、ときどき考える。手書きのアニメであれだけの動きを表現するのは、相当な思い入れがないとできなかっただろう。いまのわたしたちは、ただ表面のかわいらしさばかりに気をとられすぎではないか――そんなことも考える。


by pivot_weston | 2012-07-22 23:37 | ブログ